人智学 ウィキペディア
人智学では人間の成長を7年毎の区切りで見ていますが、誕生してから自分のからだを作り上げることに重点てきにかかわるおよそ七歳までは「第一・7年期」と呼ばれます。生まれてからしばらくの間、子どもは自分を取り巻く自然界と一体となっていて、自分の境界をまだ明確に意識することはありません。眠りと目覚めもまだはっきりしたものではなく、宇宙リズムの中で成長していきます。やがて自分の手が何かをつかみ、その感触を繰り返し味わううちに、自分と周囲の世界が別のものであることを知っていきます。
しばらくすると、子どもにはある特別な出来事が訪れます。それは「わたし」という意識の芽生えです。これはまず三歳頃に現われます。それまで自分のことを他人事のように名前で呼んでいた子どもに、「自分はこのからだの中にいる!」とでも言えるような意識の変化が起こるのです。これはその子どもの自我が肉体と結びつきつつことを意味します。
幼稚園に通う頃には、子どもの中に昼夜の区別がはっきりしてきます。睡眠と覚醒のリズムができてきたのです。交互に訪れる睡眠と覚醒のリズムは、成長を終えてからの人間にとって重要な意味を持っています。人間が生きている間、エーテル体は肉体と共にありますが、アストラル体と自我は肉体から自由な状態で存在しなければなりません。
人間が思考する存在である限り、思考の基盤となる真理の把握を人間に可能にさせるために、肉体・エーテル体・アストラル体・自我がこのようにあることが必要なのです。
私たちが物事を考え、判断し、行動するとき、人間としての理性がそこになくてはなりません。本能のおもむくままに生きるのではなく、「人間」としての理性、真理に適った生き方が求められています。
それでは、理性や真理はどこにあるのでしょう。
〈・・・続きは別の日にお伝えします〉
シュタイナーに〈看護〉を学ぶ 世界観とその実践 大住祐子著 春秋社より抜粋
長い文章なので・・また別の日にお伝えします。
生まれて 思春期を過ぎ 大人になっていく その過程がよく理解できます。