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Channel: 徒然なる
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体験と経験

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今日は半日勤務でした
 
明日はお給料日です♪
 
お財布にゆとりがありました・・・だから
 
思い切ってお昼は
 
ひとり外食しました
 
 
私の後ろは
 
お洒落なご婦人が三名
おしゃべりをしていました
 
私の手前に
 
通路を隔てて斜め前の小あがりのお座敷ボックスに
小柄なちょっとふっくらした
年配の女性がお座りしていました
その手前には誰かが座っているらしくずっとお話していました
 
そのなかを・・・
 
( 色白でサッパリした顔の可愛い女の子
  マッシュルームヘアがとても良く似合います
  黒髪が揺れてあどけない・・三歳くらいかな~)
 
その女の子がお座敷ボックスの中を行ったり来たりしています
特にとがめられることなく・・おばあちゃん(年配の女性)の肩に顔をくっつけたり
おっばちゃんの腕に自分の体をあてたり話しかけたり・・そのうち・・
小上がりの下を覗き込んでいます
 
そして
30cmほどの床の奥にあった自分の長靴に足を伸ばしました
届きません
 
それから
誰かに声をかけました
 
側にあったバックスキンの口が広いブーツに足を入れ始めました
ブーツはクタッとしていて なかなか履けません
後ろ向きに足を入れて・・また・・入れなおして
やっと片足を入れました
もう一方の足もなかなか入りません
あきらめないのです
 
この間・・・3分以上・・・かかっていたでしょうか(笑)
 
やっと両方のブーツを履き終えました
 
チョコンとしゃごんで奥にある自分の長靴を引っ張ってやっと履きました
 
そして母親のらしきブーツを外向きに揃えました
 
それから
 
その子は靴の方を見ながら・・
 
「ありがとう」と言ったのです
 
 
体をずらして小上がりから出ようとしている
おばあちゃんの長靴を揃えました
 
年配の女性は 特別に誉めることもなく
笑顔で女の子の体に触れていました
 
その後
 
真っ赤なジャンパーを着て立っている女の子に
 
年配の女性は
「前を閉めないの?」と、言いました
 
女の子は
「いいの」と、両手でじゃんぱーの前をしっかりあわせて立っていました
 
二人でレジに向かいました
一緒にいたもう一人はどうやらその子のお母さんでしょう
五ヶ月ほどの赤ちゃんを抱いてその後間もなく出て行きました
 
 
なんだか
とても
素敵な気分になりました
 
 
 
 
 
 
幼い子供がいたらできるだけ助け、指導し、保護してやるべきだが、それよりもっと大切なのは、子供に場を・・・
生きる場を・・与えることだ。子どもたちはあなたを通しこの世に生まれ出るが、「あなたのもの」ではない。
「何があなたのためになるか、私がいちばんよく知っている」という信念は、子どもたちが幼いときは当たっているかもしれないが、大きくなればなるほど見当違いになる。子どもがどう生きるべきかを期待すればするほど、あなたは子供のために存在するのではなくて、自分の心のなかに引きこもることになる。
すべての人間がそうであるように子供たちもいつかは過ちを犯すだろうし、何らかの形で苦しみを経験するだろう。
それに親の目から見れば過ちでも、ほんとうはそうではないかもしれない。あなたが過ちだと思っても、それは子どもにはどうしても必要な行為や経験かもしれない。できるだけの助力や指導はするべきだが、とくにおとなになりかけた子どもには、ときどきは過ちを犯させる必要があることに気づかせなくてはいけない。それには苦しませることも必要だ。
子どもが何の苦しみも経験しないように守ってやれればすばらしいか?いや、そうではない。
それでは人間として成長できず、浅薄で、外形的な形に自分を同一化したままで終わるだろう。
苦しみは深みのある人間をつくる。
 
エックハルト・トール著 ニュー・アースより
 
 
 
私が食事を終えて帰りの支度をしているときに
私の後ろの三人の御婦人が・・・
それぞれのアクセサリーの石の自慢を始めたのを背中で聞きながら・・
 
思わず首を振ってしまいました
早々と席を後にしました
 
 
 

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