Session9 被害者か勝者かという選択
豊かになるということは、私たち一人ひとりの内に癒しの力が、宿っ
いると認めることです。癒しの力は、私たちが求める幸福の唯一の源、
唯一の根拠です。
己を知りたい、調和のとれた人生を手に入れる方法が知りたい、と心
の底から願うようになったときには、深く考えていたことは実現する、
思考と感情が運命を大きく左右する、ということに気づくのです。この
真理を理解できると、もう過去にとらわれることもなくなり、解き放た
れ、自由になれます。そして豊かな人生が始まります。
このすばらしい日が訪れるまで、私たちは運命の波に翻弄され続けま
す。ごちそうにありつけたかと思えば飢えに苦しみ、幸福の絶頂を経験
したかと思えば絶望のどん底に陥り、富を得たかと思えば貧困と欠乏に
あえぐといった具合です。
私たちは、変化する脳力を生まれながらに持っているのだと認識しな
ければなりません。自分は理不尽な人々に囲まれ、過酷な仕事、難題、
不当な要求をおしつけられてばかりいる無力な存在だ、境遇の被害者だ
と決めつける必要はありません。私たちには、この事実を心の底から認
識する脳力があります。被害者のままでいるか、勝者となるか、選ぶの
は自分です。
私たちはいつでも、精神的、心理的により高い次元の、前向きな理解
と認識にいたることができます。それこそが、私たちに与えられた強さで
す。
そして、人生、神、遺伝、環境、過去の不幸などの「心の傷」に責任
を転嫁しない、精神的に成熟したバランスのとれた心の状態が求めるの
は、「許し」です。
人を許すことで、人生に対する新しい見方が身につきます。許すとい
うことは、古い見方の代わりに「新しい装い」を選ぶということです。
人はみな、己の基準や人生観に沿って行動します。したがって、人を非
難していても、矛先は自分自身の痛みや傷であることが多いのです。
しかし人を許したからといって、自分が高潔で寛大なことをしている
と思ってはいけません。なぜなら、許すことで最大の利益を得るのは自
分だからです。許すということは、実は利己的な行為です。それでも、
「美」はさらに多くを求めます。負の感情や悪意を抱いてしまった自分を
許し、もうこれ以上そのような感情を心に抱かないと決意することです。
さもないと、再び捕らわれの身となり、理想、希望、富を実現する道が
閉ざされてしまいます。これ以上の自由は、そうありません。
許すことで、意識、心、魂は軽くなり、活発に動き出します。そして
私たちは、自ら背負い込んだ、最も大きな重荷から解放されるのです。
《 マーフィーの法則より 》
この最終章を何度聞いたことでしょう・・・
もう5年も前のことです
道立図書館の本棚で見つけたCD付きの本でした
お金が無い頃でしたから・・
CDをカセットテープに吹き込んで 本はコピーして・・
朝夕の通勤の車中で 音量を上げて聞いていました。
何度も何度も聞いて テープが伸びてしまったほどです(笑)
いまでも胸を打ちます